時雨さまざま 「NHK俳句」と「俳句生活」
俳人の違いを知る一番手っ取り早い方法は、同じ兼題で選ばれた句がどういうものか読み比べてみることですね。
・仕立屋の窓のトルソー夕時雨 加藤草児 窓、トルソー、フランス映画みたい!?
・伊賀に来て翁時雨と言ふに遭ふ 石山貞 芭蕉の生地への挨拶句
・振り向けばしぐるる中に母立てり 瀧澤久子 父ではダメですか?
・夕時雨あぶり餅屋の向かひ合ひ 浦田祐子 京都の実景ですね
・しぐるるや地下へと降りる版画展 横堀正雄 版画展がイイですね。リアリティ!
・夕時雨ほんのり紅き海老真薯 瀬尾柳匠 僕は鰊蕎麦と取合わせてボツでした><
<俳句生活 夏井いつき選「時雨」の天の句と地の句>
・令和元年皇居時雨てございます 凪太 時雨と皇居が合うのかな? 口語体
・遥かまで暗き時雨の滑走路 ふるてい 時雨の中に見る滑走路はロマンチック
・山頂を天狗の走る時雨かな じゃすみん 鞍馬の辺りかな?
・洗ひ場に猪の頭ごろとしぐれけり RUSTY 近所の駐車場で見たことあります><
・時雨るるや校歌幽き保健室 古瀬まさあき 学校の時雨ネタ 選者は元教師なり
・時雨るゝや音楽室のバッハこわい 多喰身・デラックス 学校の時雨ネタその2
伝統系と現代系の俳句の句材や表現する言葉は、ずいぶん違う気がします~!