2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

爽やかに俳句の神に愛されて

~田中裕明「夜の客人」より~発病41歳 木の瘤の腥くある時雨かな マクベスの魔女は三人龍の玉 家々の切れてつづけり浮寝鳥 強き樹にならむとすらむ厄落 雛の間を覗けば人の寝てをりぬ ブータンも田を植ゑる國うたの國 湖國とや墓を洗ふに水鳴らし 君が知る…

俳句とはどんな詩か?

「俳諧の詩学」川本晧嗣(岩波書店)より ・詩の特徴は表現の意外性と意味の不確定性である。 田一枚植ゑて立ち去る柳かな ・俳句の妙味は表現と解釈のあいだを行ったり来たりする往復運動にある。 私の耳は貝の殻 海の響きをなつかしむ ・何通りもの解釈が…

NHK俳句 井上弘美選「春の雪」入選

・マカロンの色選びをり春の雪 昨秋からの本ブログにも書いた努力の甲斐もあって、やっと万年佳作を脱し二年半振りに三回目の入選となりました!!!井上先生ありがとうございます。前の二回は作った句を出したら当たったラッキーパンチみたいなものだったけ…

第21回NHK全国俳句大会

次回投句するつもりなので、参考のために。第22回のお題は「生」です。 ◎題詠「大」特選一席 大寒の海ごつごつとオホーツク 石関武之 がつんと夏ナウマンゾウのいた大地 朝野治美 山一つ大きくしたり山桜 小林政道 大粒の音に始まる夕立かな 阿部恭子 捨案山…